糊のこだわり
当社の製品は「本当のでんぷん糊」で貼り合わせています。「本当のでんぷん糊は、丹念に炊きあげる」昔ながらの製法で作られます。これを「でんぷん炊き糊」と呼んでいます。
現在販売されている「でんぷん糊」のほとんどは「冷糊法」と呼ばれる作り方で、「苛性ソーダ(水酸化ナトリウム・アルカリ溶液/毒物及び劇物取締法により原体および5 %を超える製剤が劇物に指定)」を混入し、後に硝酸(しょうさん・代表的な強酸の1つ)で中和して作られています。
これは、1950年代頃の経済が急速に発展した頃から大量生産品のでんぷん糊に適応される作り方です。
原材料の中に苛性ソーダを入れて混ぜると、苛性ソーダには熱を発する作用がある為、熱を加える事なく攪拌してでんぷん糊を作る事が出来るので、大量生産が可能になります。
一般的に木製名刺等を作る場合、強度や「曲げ」「反り」に対処する為、木と木の間に薄い紙やプラスチック板を挟む事がほとんどです。
それらを貼り合わす際、「接着剤」として大量生産品の「でんぷん糊」等を使用しますが、化学物質が使われている為、紙やプラスチック板を挟まないと、木の表面が「変色」してしまいます。
当社の製品は貼り合わせに「でんぷん炊き糊」を使用しているので、間に紙やプラスチック板を挟む事も変色もなく、強度や「曲げ」「反り」に対処しています。